Schooling-pad デザインコミュニケーション学部6期に向けて
January 14, 2008
2008年、時代の空気はさっと変わった。地球環境や食料問題、世界の政治そして経済の状況が一気に変化する兆し。
アメリカではいままで優勢だったヒラリー・クリントンが黒人のバラク・オバマに押されている。どちらにしてもブツシュ政権の力によるアメリカの支配は世界の環境が許さない所まできた。日本でも根底の価値観に変化が見え今後どうなるかが楽しみだ。
ここでの楽しみというのは、一見悪く見えても、よく見えても深く掘り下げて みることにより本質を読む力によって得られる。これはデザインを理解する力と同じで、どれが良くてどう流れているかということを深く感じることによって得られる楽しみのこと。
そこで現在求められているLIVE(生き生きしていて)で、REAL (実体の在る)で、TRUE(真実な)情報とコミュニケーションはどこにあるか。
僕はいままで、デザインを核にライフスタイル、インテリアデザイン、家具 デザインそして建築から都市デザインに関することをやってきた。世界に向けて発信するデザイナーはみな、情報発信源としての力を例外なく持っ ている。どのように立ち居振る舞い、行動し、何を学べばそれを 得られるのだろうか。
日本の現在の教育は、規則を守り、おとなしく、言うことを聞き、かつやる気のある、元気な羊のような人間を作り出そうとしてき た。その一方でオリジナリティーを求めてもいる、羊の大群のような企業の中で、リーダーは周りの空気を読 めて、もめないで企業を引っ張る人だ。しかし外から刺激を与えるアウ トサイダーのセパードのような一匹狼も活躍している。
しかし今必要なのは高所から全体を見渡せて情 報をまとめて戦略を立てられる人だ。ヘリコプターから地上と密接な連 絡を取りながら地平の向こう側にある可能性と世界観を持って社会をデザインできる人。
そこには美意識を磨きデザインでコミュニケーショ ンできる能力が必要になる。そう認識してこれから世界に通用するデザイナーとデザインの意味と豊かさを理解できる全て の人の成長の役に立ちたいと思う。
3年目を迎えたスクーリングパッドは今回で6期目を迎える。いままで、約600人以上の人がこのコミュニティーに入った。(スクーリングはセッシオンを受けみんなで増殖する学ぶ共同体のようなものだ。)高校中退しきた人から起業しようとしている人、現役でばりばりやっているが先を求めている人。そして色々と悩んでいる人も多い。
しかしここで現在の大学教育でも大学院でも得られないものを得ていると言ってくれる人がたくさんいる。