潤いのある思考
October 13, 2008
最近、新聞を見ると金融危機により世界的な大不況が訪れるということを言っている。六本木や銀座でお金使ってる人は外資系金融か不動産かそれにかかわる仕事をしている人だった。
さもそれがエリートであるかのように言われてきた時代はここで終わった。資本主義というのは資本を基に自由競争と民主主義を両輪に発展してきた。しかし自由と自己の欲望に忠実というのは少し違う。法律さえ守ればどんなことをしてもいいということでやってきたようだ。資本主義のシステム的限界なのか現在の壊滅的な状況を判断するのはこれからだと思ってワクワクしている。
しかし国破れて、山河あり。世界にはまだきれいな山や川や花があり、おいしい食べ物があれば社会は潤って行くのだということがある。ただそのときに現状を的確に分析し、本質を見抜き希望や夢の或る方向を提示するということをきちんとできないと大変だ。
政治は選挙民の利害よりも政党間の利害になってしまっている今の日本の現状では、むしろ都市の状況や社会の仕事の新しいあり方を考えている若い人たちの方が救いがあると思う。政治家に期待するより新鮮な起業家が新しい、資本主義の未来をとらえた事業を起こすのが良い。
そう考えると今ほどチャンスの或る時代はない。ただどちらにしても厳しい時がしばらく続くだろう。同じ苦労するなら逃げる苦労よりも攻撃していく方が僕には合っているようだ。
そこで土曜日のスクーリングパッドに国連大学のコンラッド学長、ロズウィッタ夫人、ダルタニヤン氏を呼んだ。世界を英知で救う様々なプロジェクトの話が中心になったが、水の話でも盛り上がった。良かったのは会話自体、話自体がユーモアがあり潤いがあることだった、正しいか間違っているかは分らなくても潤いのある思考を進めて行くことが大切に思えた。これからはオイルよりも水の潤い。