お洒落、こじゃれ,オサレ。
October 17, 2008
最近、情報のシステム開発を仕組んでいて、秋葉原の天才少年たちにあって話していると、彼らはオサレな場所が嫌いだということを話していた。六本木ヒルズやミッドタウンや青山や資本主義とお金の後押しで作られたブランド地域、漠然と作られた価値観の押しによって作られたオサレなところから離れ、秋葉原や中野ブロードウェーみたいなところに、逃げ場というか親近感を持つのだということが察せられた。
そういえば80年代フィリップスタルクに代表されるデザインの格好良さやお洒落な感覚に目覚め、その後コムデギャルソンなどの動きと相まって東京の一時代ができ、ストリートのクールさ(ジャズのミュージシャンが熱い曲を涼しげに演奏してる様)その後、90年代ちょっとお洒落なという意味でもっ身近かな感覚で、小洒落(こじゃれ)たという言葉が流行ったようだ。カフェブームなどはこの延長上にある。
またそういった若者達からは、同時にロハスやエコなど企業のために使われる偽善的な匂いを含むように感じられる言葉からも拒否反応が見られる。
ロシア社会主義経済崩壊後、資本主義的価値観一色になった。そして2000年からの秋葉の動きはこうした社会での酸欠状態の若者の逃げ場としてのオサレな場所からの逃避という現象なのかと思う。
こう見てみると現在の状況は、新しい価値観を求めての新時代の到来への過程としては、ごく当たり前に思える。そして僕が今一番頭の中心にあるインディペンデントのシンクタンクを作りたいということが意味を持つように思う。
国連大学のプロジェクトの過程で知り合った世界中の天才少年と話していると、どこからも押されていないシンクタンクが日本にはないということが分った。企業グループでもなく政府系でもなく純粋にシンクタンクを作ってみたいと思う。