人生の初期設定

December 1, 2008

昨日ポートランドのかつさんが池尻まで僕に会いにきてくれた。彼の話しではアメリカは大不況で消費意欲は落ちているけれど、オバマに賭けたりなど新しい動きが起きているので、未来に立ち向かう意欲のある若者は多いようだ。

スクーリング・パッドのセッションでは、高松聡さんの前にかつさんのスピーチを入れてみた。そして、オバマの選挙キャンペーンは新しい情報とクリーンなお金の流れを予兆させるという点で高松さんのセッシオンにつながった。また就職の内定が取り消しになり、急には仕事が見つからず法的手段や労働運動に走っている若者のニュースがあったのでその話もした。

スクーリング・パッドでも去年までは絶好調な建築プロデュース会社だったが今年急に倒産、民事再生している所で働いている人が来ていた。アメリカでも金融系会社の変化は凄いようで、いきなり明日私物を段ボールに入れて出て行くようにとボスに告げられることが普通にあったそうだ。でもアメリカ人はタフだから、ネバーマインドという感じで去って行く人も多いようだが。

今までの就職試験に受かって会社に入れたら、安全な経済生活を保障されるという流れが崩れてしまったと考えられる。では不景気な会社に入って、そこがつぶれても今度はあきらめるしか仕方がないのだろうか。そうではなく、むしろ大学に入り/就職/安全な生活=幸せ。と考えることがおかしいのではないだろうか。

誰がそう決めたのか。それが普通であった時代は終わった。自分の人生設計の初期設定が間違っているのではないのか。むしろその設定では社会状況の変化により自分の好きな人生はもちろん、生活すらままならない。

スクーリング・パッド卒業生を中心に立ち上げたメディアサーフの人たちと話していると、まずみんな良い奴だし、未来の社会の方向もつかんでいるしビジョンを持っているように思える。そこで初期設定の生活費をぐっと押さえて、だけども格好良く豊かな生き方をするにはどうしたら良いのかを話す。

毎週火曜日はみんなでお昼ご飯を作って食事会兼ミーティングを行う。美味しいし、何か心豊かな気分になる。移動はなるべく自転車で動く。また24時間のアスレチックに入るか、定期的にランニングやスポーツをする。自分たち主催のイベントを毎月行う。自己表現のメディアを持つ。そして思想がよく、嘘のない仕事をしていること。

初期設定をこの基準でできれば人のせいにしたり、文句を言わずにやって行ける。するとこの不況の時期でも色々な可能性が見えてくる。普通と思っていることをそれが本当に正しいのか、他の視点から見ることが大切なのが分かってくる。これからは人生の初期設定を変更することがボクの仕事のように思えてくる。

I win but you win. You win and I win. ▶

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