ドリャー親父と条件反射的直感

December 13, 2008

スクーリングパッド水曜日のブックコンシェルジュコース都築響一氏をお呼びした。

彼の事は20年以上注目してきたし、一緒にミャンマーの友人の結婚式なども行ったりしたこともある。日本のこの20年のデザインの流れも、ポパイやブルータスの編集者以降、彼が批判的に作ってきた部分があると思う。

彼が印刷や写真が困難な革命前のロシアや東欧で作家が不便だからが故にいいものを残している例を挙げ、ブックコンシェルジュや出版業界や編集者たちに言いたかったのは、現在の出版不況でも本当にいいものを作ろうとしている人はいる。またその人たちが文化を創っていくことだと思う。

また関西テレビで自殺の名所でわざわざ海に飛び込む親父を、編集者としてその後追い続けてその人となりを話してくれた。誰にも尊敬もされず、相手にもされなくとも男のロマンとして自殺の名所の断崖絶壁から海に飛び込むパフォーマンスを続けている男。

思い切り飛び込むのが好きだから続けているだけという彼の生き方を引き合いに出し、そこから現代社会の持つ病理である、皆で渡れば怖くないといった民主主義的な格好悪さを浮かび上がらせ、潔く好きなことをとことんやれよと言ってくれた。

文明の拡大が果たして文化の進化になっているかということが疑われてならない。そこで次の世界の方向はどうなんだという話になってくる。

革命かクーデターか ▶

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