正規社員と非正規社員、フリーター

December 20, 2008

正規社員でない人が仕事をカットされているらしい。非正規社員や派遣社員はこの時期真っ先にクビになる。そして次は正規社員もカットされるだろう。最近こういったトヨタやホンダの下請けの話が良く取り上げられている。

一方、アメリカでは3大自動車会社は社長が20億ぐらいの年収をもらい、自家用ジェットで飛び回り、一方労働者も全米自動車労組は強く首を切りにくい。そこで公的資金を投入するのを議会が拒み、このままいくと、一度破綻して、みな解雇され新しい組織で再出発せざるをえない。

また日本の大企業は最近大きく変わってきて、株主に対する配慮株価を大変気にしている、いやせざるを得ない。だから決算ごとにその利益をあげるのに全力を傾けないといけないシステムになっている。売り上げが減れば当然経費を下げなければいけないし、そこで人件費が一番重要な要素になっているのでそれを減らそうとする。すると文句言われない派遣や、バイトから切る。

そこで自動車産業や電気器具産業と違うこれからの伸びそうな領域の仕事を見つけて、そこで新しい雇用を見つけるのが良い。しかし、これは起業家側にとってリスクといえる。それにどうして良いか読めない人が多いし、そもそも今の社長のほとんどは創業者ではないので、新しい事業など立ち上げる事がなかなかできない。

また働く人も学校の先生も家族も、新しい産業を作る事をあまり考えないできたので、今の労働条件や労組や労働監督官庁に訴えるしかないし、保険をもらうようにするしか手がない。

アメリカなどでは終身雇用が一般的でない分、辞めた後のことをいつも考えている。今度の金融危機でも知り合いの大手金融マンは、明日にも段ボールに私物を入れてオフィスを出て行けといわれショックだったがナニクソとばかりに辞めて行くだけだといっていた。つまりタフでカラっとしていて明るい。しかし大変なことには違いない。

こういう状況で問題なのは、日本の若い人もまだ練れてないので、親のいうように真面目に大学に行き、学校の指示で就職するという人生しか想定できない人にとって、どうして行けば良いのかが浮かばないという事。目が凍っている、人が多い。

そこでスクーリングパッドなどでの僕の仕事は、デザインやアート、そしてコミュニケーション方法が解れば、まだまだ色々な可能性がある事を理解してもらう事。またこれは僕もそうだが、自分よりも他人に良くしてみようという思いがあれば、何があっても苦しくない。そしてむしろチャンスがたくさん有るのではないか、というように考えると気分が明るくなる。

ここが大切で、人類は残念ながら決して賢くなく今までも間違いばかりしてきた、だからここでより賢明に動き、新しい社会を作るようにして行こうと思えば、まだたくさんできることがある。

全てはこちら側のクリエイティブの問題であるし、世界中の有能な若者は旧社会のシステムに固執しないで新しいGreenでCleanな産業を地に足が着いた形でやろうとしている。日本でもこの動きを作るべく、ポートランドやノルディックの国々に出かけて行き学び参考にもし、一緒に新しい仕事も作ろう思う。彼らの中でも一緒にやろうという人がたくさんいる。

こうした動きを作ることが、スクーリングパッドに来きてくれるようなデザイナーや本好きな人達に仕事を作っていく事に繋がると思う。そう考えると今の社会は面白い。どうせ飢えで、死ぬわけでもないし。一方、死ぬときはどうせ死ぬんだから。潔くいかないとおもう。だから働き方のステータスよりも気分を良くして、人と仲良くするすべを身につけるべきだ。

Think hard,Go hard ▶

twitter