今年みる夢
January 5, 2009
僕の好きなバックミンスターフラーやヴィトゲンシュタインがもし現代に生きていたら、今の世界の現状を見てなんと言うだろうか。彼らは独学というか自分で問題を設定し、学び続けて来た。彼らは規則を守り先生の言うことを聞くだけの良い子ではなかった。
そして日本には南方熊楠がいた。彼も独学で何でも切り開いてきた。しかし考えてみるとモノを学ぶというのは一人で会得して理解すること以外には、ただ覚えたり、教わったことをなぞることでしかない。
学ぶということは先生がいるとしても基本は独自に学ぶことだ。それに自分で問いかけるすべがあるとそれが学問のレベルになる。しかし比較したり、違った発想を示してくれないと自分勝手な独善に陥る。
南方熊楠はイギリスに行ってスピーカーズコーナーで論争したり、大英博物館で騒いだりした。ヴィトゲンシュタインは本当にエキセントリックだったと思う。バックミンスターフラーは自分で作った会社を倒産させても平気で次々とアイディアを実現化させてきた。彼らは世間からは変人と思われた。要するに思ったように生きて、いいと思ったことを妥協しないで、自分の価値感を作り上げてきている人たちだ。
お金が価値でなく自分の価値がありお金が後からついてくる人たちだ。いやもはやお金も関係ないかもしれない。歴史を振り返ったら、その人が何をしてどう生きたか、そして何を残し、社会や人々にどんなに良くしたかがほんとは価値だと思う。
オバマの演説の原稿を書いているのは29歳の青年である。人々に夢を持たせ、分かり易い言葉で奥の深いことを良い声で演説するのがオバマ。僕の好きな前出の3人ほど変人ではないが、彼が今年の前半の世界の夢を左右すると思う。僕らは調度良いタイミングでウェブテレビのライブ配信をスタートするので、その一番初めとして日本の若者をオバマの大統領就任式の実況をしに送り込み、アメリカの若者達に手伝ってもらいワシントンDCから中継をしてみようと思う。
Green Jobsなどといって環境系の新しい仕事を作ったり、金融や自動車産業を救ったりするだけでなく、今の不況を元に戻すのではない新しく進める社会のビジョンを聞き、その場の熱狂をライブで伝えて東京でパブリックビューイングを企てようと思う。
僕らにとってはこういうことをすること自体が、新しく作ったメディアサーフコミュニケーションズという会社の未来の夢を実現すること、それも独自に考えて、自分たちでやろうとしている。こうしたことが考えようによっては可能なのが現代の社会の良い所、今迄にはなかったことだと思う。夢のようなことだ。