いつも何かを問題として持っている事

February 19, 2009

友人のアメリカ人がGlobal Livesというプロジェクトをやっている。

これは世界中の同年齢の若者が時間軸に応じて何をやっているかをドキュメンタリー映像として撮り、ブラジルやタイや日本など様々な国でどのような生活と行動をしているかを比べてみようという趣旨で、映像を五角型のスクリーンに映して同時に見て比べるというものだ。

世界中を歩いてみると本当に様々な生活があり、何が正しくて何が間違っているか言い切れないところがある。その一方で奇麗なものは世界共通でもあり、いつも新しい美が生まれてきてもいる。だからといって、人生色々だとか、価値観は様々だとか、ライフスタイルは一つではないなどと丸くおさめては欲しくない気持ちが強くある。

もう一歩入って何故どうして違うのかというのがなくて、ただそれぞれですよねと言われるのは気に入らない。いつも問題意識を抱えながら生きていると、場面場面で少しばかり深く解釈することができるのではないかと思う。

例えばマリファナの問題など、最近異常に厳しく取り締まっているけど、1840年頃イギリスは中国にアヘンを売りつけてお金を儲けていた。時のグラッドストン内閣はあまりにひどいのではないかと国会で問題にしたが、自由貿易を楯に多数決に負け、その後アヘン戦争が勃発、日本軍も戦時中、中国人にアヘンを売り込み、戦争中はお金など役に立たないからアヘンが価値だったと夜中のNHKでやっていた。

最近ではオランダの議会でマリファナを政府公認の機関で売買すれば地下組織にお金が流れないで良いのではないかとまじめに議論されているという話が日経に載っていた。

一体全体こうした麻薬はなんでいけないのか、どの程度いけないのかということを考える必要がある。しかし日本で生活する限りマリファナぐらいで捕まって人生台無しにしたくないので触れない方が賢明なんだとは思う。同じように銃をぶっ放したいならアメリカで、マリファナ吸うんだったらオランダでとそれぞれ向いている国に行くしかない。

世界中で法律を比べること程こんがらがるものはない。どこに法的正義があるか確認しておかなければいけない。その国の正義に対する方向と姿勢はなにかという興味は基本。そして何故そうなのかも理由がある。

そう考えると、何が美人でどうしてそう思うかなど、ただ比べる番組はテレビでもあるが、これを深く考えると難しい問題であったりする。一体全体どうなってるんだろうという興味は、とりあえず問題が解ければ終わりというものではなく、永遠に続くものだ。

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