敗者復活がある自由な社会

April 27, 2009

弟がポートランドから帰って来たので、一緒にスポーツジムに行った。その時、ポートランドの今の市長は、若い時にお金をつぎこんで自己破産した経験があると言っていた。自らそれを公言した事と、苦労を乗り越えてきた経験が美談になっているようだ。

そういえばオバマも若い頃、自己の黒人としてのアイデンテイティーに悩み、マリファナを吸ったと言っていたし、クリントンに至っては大統領の官邸で女子大生にブロウジョブをさせて訴えられたりしてる。

これらに比べたら酔って、裸で公園で騒いでも、たいしたことがない様に思える。間違いがあってもそれに対してどう対処して、どうリカバーするかが大切なのだから。人間はみんな間違えを犯すという前提で、それに対してどう復活するかが大切だということだ。

そういえば日本の宮中にポロと似た馬に乗って球を打つゲームがあるそうだが、そのルールには何をしてはいけないと書かれているが、それを犯したときはどのような罰を受け、どうすれば回復することができるかが書かれていないという話を聞いた。

ラグビーやポロにはシンビン制度というのがあり、著しくルールを犯したら 一定時間ゲームから外されてしまう。そして時間が過ぎれば何もなかった様にまた復活できる。一方、日本の文化の中には、もし失敗したらどうするかを言ってはいけないような風潮がある。

僕も子供の頃、親に何かやれといはれて、もしやらな場合はどうされるのか、どう罰せられるかと聞くと、やる前から失敗したことを考えるのはいけないと怒られた経験がある。

教育では、若い頃には勉強をせずそのまま社会で働き、その後コミュニティーカレッジに通ってから、入るのが難しい大学に移り大成したという人も沢山いる。今勉強する気がなくても、ふと気づいてやる気を出し努力して大きく伸びる例がある。

そういえば最近原宿で会ったストリートバスケットボーラーの選手でジェイソンという奴は、父親がアル中で両親が離婚し、貧乏でほとんどストリートチルドレンとして生活して、教育も受けられなかった。

しかしバスケットボールが好きで続けている内に街のコートで友達ができ、父親代わりとしてマジックジョンソンを愛し尊敬して育った。スポーツを通して友人を作り人生を学び内に、勉強をしたいと思うようになり、奨学金をもらって日本のICUに留学に来た。そして今ではバスケットを通してみんなに恩返しをしたいと思っているそうだ。

また先日会ったパリのプロバスケットボーラーでファションデザイナーのヤスもフランス社会では最下層の移民だったが、バスケットボールのおかげで社会的にも自立して、今後日本でも活躍しそうだ。

彼らはタフでガッツがあり、セコくなくて、愛が感じられる。社会で敗者復活して普通に上手くやってる人を見ると、品格さえも感じることがある。本当に自由に生きるのは簡単ではない。

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