未来に対する情報の集まり方

June 3, 2009

GMが潰れTOYOTAも赤字、世界一の会社が難しくなってきている。これは正社員であるとか大企業が安全だとか資本家がどうだという話を超えて、世界が脱皮するような時期に来ているのでは無いかと思わざるを得ない。

また大きく立派な車を乗り回すことが、大して格好良くないという最近の美意識は、かつてのアメリカンドリームや、アメリカ的な消費文明が立ち行かなくなって来ているということではないだろうか。

そこでハイブリッドカーの方が良いという道もあるが、更に次の格好良い生き方=ライフスタイルのイメージがどこに在るのかが読めないので、みんなうろうろして決められないでいるのではないか。

こうした時に一番潔いのは、貧乏でずる賢くない若者ではなかっただろうか。しかしこうした若者も恐がりになる教育をされていて、思い切り行動することは躊躇しているようだ。それでも情報が集まるところに敏感に集まり、また期待が持てる所を嗅ぎ分けてきている。

情報そのものは、データベースとして量の多さだけを見てはいけない。情報の流れの方向を見極めて、その先にあるものを感知する事。どこから来てどこに流れて行くか、そこが一番面白い。

自由大学(フリユニ)が始まった。どこからともなく面白い人が情報と匂いを嗅ぎ付けて集まってきている。これからは、こうした人と情報の流れが経済や社会の動きを作って行くのだと思う。

情報が集まるところにお金が集まるのは当たり前だが、それだけでなく未来の方向を見極め、どこに可能性があるのかを考えたい。

理性的な予言者が必要だ。ただ集まるだけでなく、掘り下げ組み立てて行く人。鍵を握るのは真実をもって本質に向かって行く気迫だと思う。それがある人がどれだけいるかで未来が決まる。

元と源。元素と源流 ▶

twitter