原宿スポーツ文化

June 8, 2009

原宿に拠点を移して生活していると南青山とは違ったものが見えてきた。

原宿は7-80年代はデザイナーズブランドや東京のユースカルチャーなどファションが中心で、その後ナイキなどスポーツブランドの世界的なメッカになり、それからブランド文化の洗礼を受け、メジャーブランドがさながら空港の免税店かの様に並び、90年は文化的にはかなり荒廃した。

しかし2000年前半から銀座と並ぶ環境となり、ミニバブルが訪れた、そのおかげで路地裏が観光地化して地価も上がり表参道ヒルズなどにより、商業の一つの中心になってしまった。

サブカルチャーというのは何時も貧乏で若くてあまり賢すぎない、普通の人によって作られてきた側面がある。代々木公園ではバスケットボールコートや、野外のバンドや、ストリートダンスや地方からきた若者がコスプレやゴスロリを競い、ある種、るつぼと化してきた。

そこに暮らすと、外国人や文化人やアーティストが少しずつこの地に戻ってきているのが分かる。それらの虚構と少し残されている真実と、いつまでも変わらない東京の良さがここにきて循環的な社会になって動いているのが見える。

ミスターレインマンはストリートバスケのジェイソンを連れてやってきた。それから半年くらいフリーやジェイソンは毎週会いにきて一杯お茶を飲んで行く。彼らは昔と違って不良ではない。格好はストリートのバスケットボーラーだがものすごくまじめで、Legendの仲間など連れてくる。みんな格好だけのスポーツマンではなく、体を鍛えている。

ある日パリのバスケ少年でプロリーグのプレーヤーが、日本武道をやってるフランス人を連れて遊びにきた。そして彼らとAdam Kimmelの展示会にいったりした。彼らはHype means nothingという服のブランドをやっていて、パリでストリートバスケの大会を企画しているそうだ。

スケートボードやサーフィンの人は、オリンピックなどには特に興味がなく、別に国別に金メダルはもらいたくないといってはばからない。今回そんなストリートバスケのボーラーを応援することになった。

誰が仕切って上に立つという感じではないので、好意と自己犠牲の上に成り立っている話だが、誰かが責任を持ってお金を出して安いチケットをパリまで買ったそうだ。

16日にスモークで行う壮行会のようなイベントのフライヤーは、ナイキの広告などを作っていた元ワイデンのトモキがデザインしてくれた。

緩いけども良いやつが一生懸命プレーするのが原宿スポーツ文化の良いところ。格好よくないと意味ないが、自転車も含めてみんななんだかよくやってるようだ。このブログを覗いてくれた人も、気が向いたらジェイソンやフリーやレインマンや僕らを応援してやって下さい。



(フライヤー裏面)

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