クリエイティブリーダーシップ
June 26, 2009
4年間、スクーリングパッドをやって来て、オリンピックではないが、次の東京オリンピックからオリンピックとスポーツの概念を変える様に、デザインコニュニケーションの未来も考えて見たいと思った。
去年フィリップ・スタルクがもうデザインの時代は終わったという宣言のような発言をした時、スタルクのデザインは終わったかもしれないが、彼の提示した、空間と家具のデザインを基礎にしたデザインの世界は変容し進化して社会に適応するのではないかと考えた。
それをデザインコミュニケーションという視点で見ると、マスコミや広告が急激に変わりつつある現在、プロデュースと編集能力の力が問われ、新しいメディアとデザインの進化した形があると思う。
しかしその上に、もう一つ、これから本当に必要なのは牽引力、リーダーシップではないだろうか。少し前まではMBAや経理、財務、資本政策に長けた人が社長になり、創業者ではない人で、金融工学に強い人が経営陣で幅を利かせた。
しかしこれからの時代を本当に引っ張れるのは真のリーダーシップ、哲学をもった、時代を読める人ではないか。若い人はその辺を気づき始めているようだが。戦後の日本の教育は優秀なサラリーマン/企業戦士から、企業に役立つスムースに働く若者に移り、そして今は時代の本質的な変化に対して、真にリーダーシップをもって働くことを創造できる人が必要ではないかと思う。
ポジションとしての社長はリーダーシップではない。そこで僕はこれからのスクーリングパッドのデザインコミュニケーション学部ではクリエイティブな世界で活躍できるリーダーシップを育てることに全力を尽くしたい。そして回りからどんどん事業が沸き起こって、それに対してアドバイスしてそして助けて行きたい。
何も失うものがないのが若さの特権なのに、みんな心配ばかりしているようだ。同時に今月もスタートする自由大学(フリユニ)でももっと自由に仕事を起こして行く渦巻きを作って行こうと思う。
創造性とは純粋に何かを作ることを面白いと思える事。これは誰の中にもあるはずだが、成長によって恐怖を植え付けられてだんだん萎縮しているようだ。しかしよく考えて、思い切って潔くやって見ることからはじまる。それにはまず学ぶぞという覚悟からだ。
そしてスクーリングパッドではシステムや/コンテンツの整理を行い、これらをより確実なものにしようと思っている。