あなたには教えてもらいたくない。
July 27, 2009
自由大学で靴磨き屋の講座をしている。長谷川君という若者が一文無しから靴磨きを始め大人気になり、靴磨きショップを骨董通りに出した。そして多くの靴好きから支持されている。
靴フェチとしての生き方の面白さと、現代の自由が利かないと思われている社会に一石を投じるものとして、これを講座に仕立ててみた。
長谷川君は別に学歴コンプレックスも、偏差値も関係なく賢く、カッコ良く、今までの社会で下層に見なされてきたことをさらっとやってお金もちゃんと儲けつつある。そしてついでにリスペクトも受けている。LAST THURSDAYではDJと合わせて颯爽と靴磨きをしていた。
また昨日は、往年のラグビー少年で気骨の在るハンサムなおじさまとお会いした。その印象が夜中に混じったのか、今朝おきたら、フリユニのキャッチコピーを思いついた。
アンタには教えてもらいたくない。
バカといわれて上等。
勝手に学んでどこが悪い。
自由に行かせてもらいます。
自由大学。
お言葉ですが先生には教えていただかなくとも結構でございます。
無知蒙昧、無学といはれてもよろしゅうございます。
自分勝手ですが、勝手に講座を組み立て勉強していますがあしからず。
今後自分の信じる様に自由に生きて行きます。
自由大学です。
というもの。本来資格や学歴や卒業のレッテルは、過去の出所/家柄/学歴によって分類し、今では企業名を言うことでそのひとの所属と関係性を表現してきた。三菱銀行のナントカです。というと三菱なんだとか、その会社の持つ雰囲気も取り込んで大きなその人の人となりを表してきた。
そして三和銀行のナントカですとか、富士銀行とかそれぞれ企業グループをまず自己紹介のときに言う。銀行で新規企業に融資していますが銀行の限界を突き破ろうと思ってます、とは言わないで、何を基準に生きているとも、なにが好きでやってるとは言わずに、先ず所属組織、その変遷が自己の経歴。
それこそが自分の証明と言わんばかりに。そこで僕はふざけんな、勝手にやってなにが悪い。と言いたくなる。自己の能力を伸ばし、インスピレーションを湧かして、クリエイチィブにやって行きたいと思うけど、実はその逆の安心と確実な大きな組織に所属しているということが自己の明かしになっている。
これは人間性の不在、につながり今の世の中を作ってきているのではないか。だいたい三菱も三和もキリンもサントリーも一緒になるじゃないか、企業や組織の個性などなくなり益々数字だけで判断されるつまらない社会になってしまう。その価値観で有能なサラリーマンになる為の教育なんかくそくらえ、という訳。