創造性と編集力

August 19, 2009

株の世界での言葉は面白い。風説の流布、上げ気配で場が引ける。という様に流れを読むことが中心に言葉が成立している。

情報、噂、風説。それらを意図的に利用して株価を操作してはいけない。しかし景気や未来予測で将来性があると見込まれるような産業は株価が上がる。それが毎日の株価の上昇の勢いに影響する。

一方、会社の業績のバランスシートでは数字と実績が大切だ。世界で全ての事象は移り変わり変化し続けている。そこでもう一つ先を読むことの前に、現在の目の前のことがらを分析し読み切る。

これを自分の視点や他の人の考え方や見方も計算に入れて組立てて編集する。だから優秀な雑誌の編集者に取っては、今の時代と社会の流れ、そして自分の期待と考え方も入れて、取材してそれらを編集すると社会が楽しくて仕方がないのではないか。

自由大学で編集学校という講座をやっていると、現在の出版不況、雑誌が売れない時代に、ますます編集の力が必要に成ってくるのが良くわかる。いやむしろ編集力さえあれば事業を組立てたり、メディアが変わってくる中での社会の事実を組立て直すことができるのではないかと思える。

その上に未来予測や、歴史観が作用して、今後の社会がどのように変わって行くかの
本領が発揮される。つまりどのように時代を作って行くかだ。こればかりは才能や創造性がないと、ただ情報や知識があってもどうしようもないところに入り込む。

今本当に大切なのはここからの創造性をどう作って行くかだ。

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