R-Food project
November 30, 2015
国連大学の前に、ファーマーズマーケットを始めて久しい。
この頃は食の多様性に注目して、パン祭りや、コーヒーフェスティバルや、お酒のイベントやカレーフェスや、果物の食べ比べ等色々なイベントもやってきた。そして最近いやしばらく前から注目している、フードロス、廃棄野菜や廃棄食料の問題がある。
世界の小学生の7分の1くらいは給食で食べるのがやっとで、日常的に食べるものに困っている子供がたくさんいるそうだ。我々のコミュニティーから考えると、食べ物がない子供が増えているということは、まず驚くだけでなく世の中がおかしい方向に向っているのではないかと思う。
その一方で、ファーマーズマーケットでも問題になっている、農家の人が生産した野菜の中で、形がいびつだったり、間引いたり、ちょっと傷がついたり、沢山出来すぎたり、まだ食べられるものを捨てたり無駄もある様だ。そして今度は、流通でのロス、市場での廃棄野菜も毎日トラッく数台分有るそうだし、また料理でも無駄が有る。
またお店で売れ残ったり、賞味期限切れで廃棄するものも沢山ある。こうしたこと全てを合計すると25%くらいが無駄になっていると言う統計がある様だ。そこでこうした無駄や、流通でのロスから出た食料を食べ物に困っている人やFood Bankに流すことを始めようと思う。
NPO法人ファーマーズマーケットアソシエイションの中にR-Food projectを立ち上げてみよう。Rethink food。昔、僕が始めたRprojectは不動産や住宅を再考し、再生する話だったが、今必要なことは水や食料を考え直してみることではないかと思う。
それを如何にやって行くかが大切だ。そこで今年の年末までには、各農家に段ボールを配って、食べるのに問題ないが余剰の野菜や、廃棄する野菜を送ってもらい、それを一流シェフに料理してもらう食事会をしてみることで先ず、問題意識を喚起する。
それから来年は定期的に不揃いの野菜達や何らかの廃棄野菜を送ってもらい、シェフに料理してもらうイベントを何回かやってみる。また市場で廃棄されるまだ充分に食べられる野菜も廃棄寸前に救う方法を考える。
またデパートやその他の食品流通でのロスも集める。こうしたことは全て商売ではない、NOT FOR SALEなものをどう生かすかにかかっている。
しかしそれらを動かす人は労働をするのでボランチィアだけで始めはスタートするが、クラウドファンヂィングやドネーションで最低限の給料は保証しないと行けない。こうしたこと全体をうまく、きれいにやれたらよいなと考えている。