イデーの草創期 #6

February 14, 2024

今から30年くらい前、毎年ミラノのデザイン展に行っていて、カッペリーニやドリアーデの展示会は入り口に人々が溢れて大人気だった。

パリのファッション・ウィークの盛り上がりに続いて、家具デザインや空間デザイン、ライフスタイルやアートや食のデザインまでも意識して、全てにおいて最高のモノを表現してみたいという衝動に駆られた。

僕はマリー・クリスティーヌ・ドロネー、フィリップ・スタルク、セルジュ・ムーユ、倉俣史郎、マーク・ニューソン、エマニュエル・バブレッド、オリビエ・ベドリン、ジャスパー・モリソン、ロン・アラッドなど世界中のデザイナーやアーティストやクリエイターや建築家などと話していて、一緒になにか新しい価値観を作り上げること、生活の探求、造形の真実、趣味の冒険を掲て行こうと思うに至った。

そこで世界は一つ、結局、生活の質、文化性が高いのが最高だと思うに至った。Sputnikという、世界中を周る、最初の人工衛星の名前で、世界中のデザインを集めて、世界中の人々に向けて発信するデザインムーブメントを作ろうと思うに至り、ミラノからパリ、ロンドン、ニューヨークなどで展示会をやり始めた。

そして1999年から東京で、Tokyo Designers Block というデザイン展を始めた。2001〜2005頃は東京が世界のデザインの中心の一つになった。人はお金をどんなに持っても、人生のビジョンが無いとつまらないし、センスが良い生活の素晴らしさを追求したい。それを無名性のデザインと個人の創造性の両方から掘り下げることがしたいと思った。

飛行機の設計者 ▶

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